長男じゃないから?

終活
この記事は約4分で読めます。

こんにちはセイメイです。
親の終活は、子どもの協力があって成り立ちます。
以前、終活に必要なチカラは『気力・体力・判断力・決断力・協力』だと説明しました。

兄弟姉妹がいる場合、自分が長男でなければ高齢になった親のことを『長男に任せておけば』という甘い考えは禁物です。

長男が親や今後の〇〇家の、『生前整理、免許返納、介護、医療、葬儀、お墓、相続、遺品整理などの多岐に渡る終活について既に考えてくれている』ようであれば、これから一緒に話に乗って協力していく体制が必要です。

しかし、長男以外の兄弟姉妹については『自分は次男だから』『長女の私は嫁いだから』などの理由で親の終活については『長男頼み』という状況が多いのではないでしょうか。

にほんブログ村

なぜ兄弟姉妹が不仲になってしまうのか

親が終活を全くしていないような状態で病気を患ったり大けがをしてしまった時、子ども世代には様々な問題が出てきます。

もしも、ある日突然、介護が必要な状態になったらどうしますか。自宅で介護することは可能か、それとも施設に入所してもらうのか。兄弟姉妹の意見も聞く必要がありますが、突然の場合は考える余裕がありません。いずれにしても、親や長男の考えだけで決めてしまうと後々トラブルに発展してしまうことは容易に想像がつきます。

一般的によく聞くのは相続が『争族』になる。ということですが、この『争族』の原因のひとつとなっているのが介護なのです。

なぜなら相続時、遺産分割の割合について法的には、兄弟姉妹間は均等割りであり、介護による負担の度合いは考慮されていないからです。
たとえ介護施設にお世話になったとしても、施設費用の負担やその他諸々のことで忙しくなる人と全く関与しない人に分かれてしまえば相続の時に不平不満が出てきます。

仲の良かった兄弟姉妹が相続を機に、不仲になってしまうのは、このようなところ(介護による負担の度合い)にも起因しています。

親にできること、子どもにできること

親は、なかなか終活をしたがりません。
何をしたらいいのか分からないという人が多いのかもしれませんが、少なくとも介護のことについては希望を明確にしておいたほうがいいでしょう。そのためには、費用のことやお世話になる人のことについても考えておく必要がありますし、相続についても遺言書を準備することも視野に入れなければなりません。
それらを含めて、家族会議・人生会議をすることをおすすめします。

また、子ども(兄弟姉妹)に関しては、家族会議の前に兄弟姉妹会議を行っておく必要があります。
兄弟姉妹間で先に考えと方向性をまとめておかなければ、家族会議をしても空中分解しかねませんが、兄弟姉妹会議で揉めてしまわないように気を付けなければなりません。

親子間でも兄弟姉妹間でも、それぞれの事情や思いもあるので意見がぶつかることもあるでしょう。それでも、忘れてはならないのが相手に対して思いやりを持ち続けることです。
それぞれが納得できるように進めていくのが理想の形です。

兄弟姉妹全員が親の終活に意識を

たとえ次男、三男であっても、長女であっても親が高齢になれば親の終活について意識を向ける必要があります。

長男が積極的に兄弟姉妹に親の終活について話をしてくれるのであれば安心ですが、そうでない場合は、それとなく長男に聞いてみるのはどうでしょうか。

それを機に兄弟姉妹会議ができるきっかけになるかもしれません。そして、親の介護や相続といった重要なことについて事前に話をしておくことで今後に起こり得ることへの準備と心構えができます。
これらのことが、兄弟姉妹間でのトラブルを防止することにつながりますし、いざという時には、何も考えていなかった場合と比べて、物事の進め方が断然スムーズになることでしょう。

また今度。の考えでは、機会を逃してしまいます。
兄弟姉妹会議も家族会議も、終活のすべてが簡単に済ませることではありません。長期戦になることは間違いありません。焦って話を進めようとすると揉めてしまう原因になりますが、先延ばしにしてしまえば結局何もできなかったという可能性もあります。

まだ元気だからというのは終活を始めない理由にはなりません。
終活は元気なうちから始めるのが鉄則です。
気力・体力・判断力・決断力・協力が充実しているうちに始めれば最高の終活が出来ることでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました