親にエンディングノートを書いてもらいたい

終活
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こんにちはセイメイです。
エンディングノートについて良いイメージを持たれていない方は多いと思います。近年、親の終活について考える方が増加傾向にあり、様々な企業や団体がエンディングノートを出版したり無料で配布(ダウンロード)するなどしていますが、いまいち普及するまでには至っていないというのが現状です。
今回はそのエンディングノートについて詳しく見ていきたいと思います。

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エンディングノートを父にプレゼントしたい

以前、セミナーの受講者で『父の誕生日にエンディングノートをプレゼントしたいのですが…』と悩まれている人がいました。すると、同じ受講者の中から『エンディングノートは自分で購入して最期に備えるものではないのでしょうか?プレゼントするものではないと思います。気分を害されてしまいますよ』という厳しい意見が出ました。

【考察してみる】
☆エンディングノートは自分で購入?
➡自分で購入できれば、それが一番いいと思います。しかし、自分で購入できる人はどれくらいいるでしょうか?

☆最期に備えるもの?
➡そのとおりです。そこにもうひとつ付け加えたい言葉があります。それは、最期に備えてこれからの人生をよりよく生きていくことができる』ようにするためものです。

☆プレゼントするものではない?
➡プレゼントするには、『贈る側』と『贈られる側』の日頃の関係が大きく影響してきます。普段、喧嘩ばかりしている親子、会話がない親子、ほとんど会っていない・疎遠になっている親子からのいきなりのプレゼントは逆効果かもしれません。しかし、親の終活について親子で話し合いができているのであればプレゼントしても喜ばれると思います。いきなり渡されてもね(笑)

☆気分を害されてしまいます?
➡そもそもエンディングノートの持つ意味を正しく理解できていないからでしょう。死(人生の終わり、エンディング)を意識させてしまうようなネーミングです。これは、私も名称変更をしたほうが良いと思います。しかし、エンディングノートについて理解している方であれば、自分のことを大切に思ってくれているのだと思い喜んでもらえることもあります。

親にエンディングノートを渡したいのであれば

【提案】
まずは、家族会議を開いてみましょう。できれば、家族全員が集まれる日をセッティングすることが望ましいでしょう。いきなり家族会議と称してしまうと身構えてしまうかもしれませんので、何か家族で集まるイベント事(盆、正月、年末etc)がある時にさりげなく(何気なく)気軽に始めてみてはいかがでしょうか。発起人は誰でもいいと思いますが、兄弟・姉妹がいる場合はあらかじめ打合せしておくほうがスムーズに話が進むことでしょう。
そして本題のエンディングノート(終活)の話は後回しにしておき、まずは災害発生時の対策(防災対策)について話し始めてみましょう。例えば、①災害でライフラインが途絶えたときの備蓄と生活方法②それぞれが別の場所で被災した時にスマホ頼みにならない連絡手段③避難場所や避難方法(親が高齢の場合は特に)などについて話し合う。
これらを話し合っていくことで終活やエンディングノートについての切り口が見つけられると思います。しかし、ここで紛糾してしまえば、本末転倒になりかねません。あくまでも、本題に入る前のウォーミングアップ程度に考えておきましょう。※本当は防災対策もしっかりと考えておく必要がありますが、今回はエンディングノートがメインなので。

まとめ

①家族全員が集まれる機会を見つけて家族会議を計画する。
 兄弟姉妹では事前に打ち合わせをしておくこと。

②災害関係(地震・台風・洪水)のネタから始める。
 ここで時間を要しても構いません。無理やり(強引に)エンディングノートの話題に持っていかないように注意しましょう。

③命の大切さ、家族の絆、もしものときの事を考えて終活やエンディングノートの話題を切り出す。

④まずは自分が書いたエンディングノートを親に見せてみる。

⑤親の反応を伺いながら『自分で購入する』or『プレゼントする』を親自身で選択してもらう。

⑥年に一回か二回、進捗(記入)状況を確認し、進んでいないようであれば一緒に考えてサポートしてあげましょう。

以上のような流れで話をされてはいかがでしょうか。
ポイントは本人をその気にさせることです。それには、まず、あなた自身がエンディングノートを書いて親に見せることです。(あなたが先に亡くなる可能性もゼロではありませんので)
そのほうが、なぜ親にエンディングノートを書いて欲しいのか、理由も話しやすくなることでしょう。

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