延命治療について意思表示を

終活
この記事は約3分で読めます。

こんにちはセイメイです。
延命治療って具体的にどんな治療ですか?
と聞かれても私は医師でも看護師でもないので専門的な回答できませんが、終活の普及啓発活動をしている立場から言わせていただくと『回復(改善)の見込みがない状態の人に胃ろうや点滴、人工呼吸器などを装着して命を延命する治療のこと』と伝えております。

にほんブログ村

セミナーで聞いた30代男性の意見

30代男性:「私は20代前半の時に父を病気で亡くしました。そのときに医師から延命治療の希望について聞かれました。父は以前から入退院を繰り返していましたが、私(長男)や母とは延命治療のことの話など全くしていませんでした。まだ若かった私は知識もなく、『命が助かるなら延命治療をしてほしい』そう思いました。だけど、医師からは『意識が戻らない』ことや『回復の見込みがない』まま生き続ける治療であることを伝えられました。だからと言って延命治療をしなければ、そう長くは生きられないとも知らされました」

この30代男性の家族は、決断を迫られました。
今まで家族でそのような話し合いは全くしていなかったそうで、父親からもそのような状態になった時の想いを聞いたことがなかったために悩みに悩んだと語ってくれました。

そして、最終的に家族で出した結論が…
『延命治療をしない』ということでした。
その時は、家族全員が涙したそうです。

30代男性:「父はもっと生きたいと思っていたかもしれない。けど、回復の見込みがないのであれば父もそこまで延命治療を望んでいないだろう。という結論になったのです」

今でも時々思い出す

30代男性:「ただ、『延命治療をしない』と決めたのは父ではありません。私たち家族です。父の命なのに本人の想いも知らず決めなければならなかったことは非常に辛かったです。本当は、父はもっと生きたかったのかもしれない。父の人生を終わらせたのは私たち家族ではないのかと今でも時々思い出すのです。たとえそうでなかったとしても、父から延命治療への想いを聞いておけば良かったと。私の心の中では一生引きずって行くことになりそうです。だからこそ、自分の子どもたちには、そのような思いをさせないためにも私の気持ちを早めに伝えておくか、エンディングノートなどに書いておきたいと思います」

人生最期のときは誰にも必ずやって来ます。
それは分かっていることであるのに、その時のことを考えようとしない。
考えたくないのか、縁起が悪いとでも思っているのか、それともまだ早いと思っているのか…

多くの人が延命治療を望んでいないが…

アンケートによると延命治療を望まない人は95%という結果が出ています。しかし、少ないですが延命治療を望んでいる人がいるのも事実です。

だからと言って、本人の想いを知らずして決断を迫られる家族は心苦しいことではないでしょうか。
理想は、文字にして想いを伝えることです。
会話も大事ですが、文字に残すことで正確に伝えることができますから。

コメント

タイトルとURLをコピーしました