多発性骨髄腫という病気⑫

親の病気
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多発性骨髄腫とは簡単にいいますと、血液のガンです。白血病と似たような病気です。でも世間一般的には白血病のほうが知れ渡っているのではないでしょうか。しかし、その白血病も病名ばかりが有名になってどのような病気なのかよく知られていないと思います。
私の母は多発性骨髄腫になって現在で約10年生存し続けております。ガンと聞いたら余命○年とか余命○ヶ月というイメージを持たれる方も多いと思いますので、同じ病気になられた方やご家族の勇気や希望を与えられるといいなと思い書いています。興味を持たれた方は、ぜひ多発性骨髄腫という病気①からお読みいただけると幸いです。

セイメイ
セイメイ

二度目の化学療法の結果は…

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二度目の化学療法へ

医師と私が直接お話をさせていただいた(多発性骨髄腫という病気⑪参照)ことで二度目の化学療法をしていただけることになりました。化学療法といっても私自身、あまりよく分かっていなかったのでネットなどでいろいろ調べてみました。その結果、私なりにまとめてみますと次のようになりました。
☆化学療法・・・抗がん剤(化学物質)を使ってガンの増殖を抑え、ガン細胞を破壊する治療のこと。
多分、医師や看護師の方がこの私の説明を聞くと『ちょっと簡単すぎるなあ』となると思いますが、私の頭ではこの程度しか理解できませんでした。もっと詳しく知りたい方は、ネットで検索してみてくださいね(笑)
化学療法は二度目ですが、前回とは違う薬を使用します。入院にあたっては看護師からいろいろとご説明いただきました。本当はすべて理解して返事をしなくてはいけないのでしょうが、7~8割くらいは理解できたと思いましたので「わかりました。よろしくお願いします」と返事をさせていただきました。決してテキトーに「はい、はい」と分かった振りをして返事をしていた訳ではないですよ。

新型コロナウィルス感染防止のため面会できず

二度目の化学療法の期間は一ヶ月。化学物質(抗がん剤)を体内に投与し、その反応を経過観察します。腫瘍を摘出するといったような手術は行わず、投与 ➡ 経過観察の繰り返しなのでそこまで心配するようなことはありません。ただ、新型コロナウィルス感染防止のため家族との一度も面会することはできませんでした。
面会ができなくても、本人さえ元気であれば携帯電話で話をすることが可能なのでその辺の心配はありませんでした。時折、母からかかってくる電話では「体調はまずまず。もうちょっと頑張って退院するからな」と前向きな連絡が多かったような気がします。母は負けず嫌いというか、頑張り屋さんというか、なかなかへこたれるような性格ではありません。根性があります。だからここまで頑張って来れているのではないでしょうか。

セイメイ
セイメイ

気持ちの持ち方が
病気を左右しているのかもね。

そして退院

入院期間中、一度も体調を崩すことなく無事に退院することができました。これからは、以前と同じく月一回の外来受診となります。退院後の自宅での生活も依然と同様にすべて自分ですることができます。化学療法の効果はすぐには分かりませんでしたが、入院前と変わったことは、疲れてぐったりする様子がかなり改善されたことです。ひょっとして、また化学療法で使った新しい薬の効果てきめん?かと期待を持たせてくれるものでした。
それから数ヶ月後の外来受診での血液検査の結果が…IgAの数値がめちゃめちゃ下がっているじゃないですか。化学療法前は基準値を大幅に上回っていた数値が一気に下限値ギリギリまで下がっているのです。これには医師も看護師も本人・家族もみんな驚くばかりです。私の本音を言うと『多発性骨髄腫になって8年目。平均余命も過ぎてしまっているので化学療法をしても回復は難しいかも』という気持ちが半分くらいあったといっても過言ではありませんでした。そして私も母に冗談で「どこまで生きんねん!」とツッコミを入れたくらいですから(笑)

息子(私)、両親に『終活』の話をする

化学療法後の病状が安定し、家族も一安心したころに私は父と母に『終活』の話をしました。以前からも少しずつそれとなく終活の話をしていたのですけれども。
実はこの時私は、一般社団法人終活協議会の終活ガイド上級・終活セミナー認定講師・エンディングノート認定講師の資格を取得していました。理由は両親がガン(※父の話は別で述べます)になったことで終活に関心を持ったからです。
終活の話をすると父は決まって怒ります。聞く耳を持ちません。典型的な頑固おやじで「まだ死にたくない」の一点張りです。母は「うん、うん」と相槌を打つのはいいけど、返事だけで何もしません、いやそこまでの体力・気力・判断力からして出来ませんのほうが正しいかもしれませんね。母はこのとき少しずつ物忘れが目立ってきているような状態でした。多発性骨髄腫+物忘れ(認知症)が進行すれば終活どころではなくなります。 つづく

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