知っておきたい防災対策 豆知識

防災
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こんにちはセイメイです。
線状降水帯による大雨が各地で災害を起こしています。
東京や大阪の大都市で災害が発生すれば大騒ぎなのに、地方での災害については、その時に報道するだけのような気がするのは私だけでしょうか?

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調査結果によると

『災害に対する備えは十分ですか』とのYahoo!Japanの意識調査結果によりますと

  • 十分な備えができている 7% 3,536票
  • ある程度の備えができている 35.4% 1万7,847票
  • あまり備えていない 30.3% 1万5,293票
  • まったく備えていない 27.2% 1万3,727票

    以上のようになっていました。みなさんは、どうでしょうか?
    ちなみに私は、あまり備えていないです。元危機管理室職員でありながら情けないですが、これが正直なところです。

    意外だったのは、ある程度の備えができている人がなんと35.4%もいらっしゃるということです。3人に1人以上という結果です。これには驚きました。
    そこで、少し突っ込んで聞きたいことは、
    Q:ある程度の準備とは、どのような準備をしているのですか?まさか、水だけじゃないでしょうね?

本当にそれで大丈夫?

私が防災関係の仕事をしていた時に一番多かった回答は『飲料水を備蓄している』ということでした。
その次が非常食やラジオ、懐中電灯、毛布などといった非常時持ち出し袋などに入っている物がメインでした。
ここまで準備していたら『ある程度の備えができている 35.4%』に票を入れてしまうのかもしれません。なかには、飲料水の備蓄だけでもある程度の備えができているにポチっとしてしまう人もいるでしょうね。

私は、正直なところ飲料水と非常食しか用意できていません。なぜなら、食いしん坊だから…。違います!生きていくための最低限の食料は必要ですからね。特に飲料水は災害発生後、すぐにでも飲みたい時があります。特に夏場などは喉がカラカラ、熱中症になってしまいます。
非常時持ち出し袋などはあえて用意していません。これは、それだけで安心してしまい、その時に必要なものを袋やリュックサックに入れていても管理・点検が行き届かず、乾電池の液漏れや賞味期限切れを起こすリスクが高いからです。
一番良いのは、あらかじめ持ち出し品のリストを作っておき、避難する時に揃えることで十分だと思います。よく『非常時持ち出し袋はすぐに持ち出せるところ』とか聞きますが、そこまで頑張って考える必要はないと思います。大雨で避難が必要な時は、非常時持ち出し品を準備する時間の余裕はあります。逃げる時になって慌てて準備しなくても、今の時代はある程度前から天気情報で予知することができますので余裕をもって準備をしましょう。ただ、持ち出し品が家にストックできていないと厳しいですけどね。
地震のときも考え方は同じです。基本は揺れが収まってから屋外に避難する。ですが、その時に慌てて非常時持ち出し袋を持って出るほどの緊急性はありません。余震などで倒壊の危険がある建物の場合は難しいかもしれませんが、ある程度余震が落ち着いてきてから非常時持ち出し袋をセットしてからでも大丈夫だと思います。(くれぐれも余震と倒壊には注意しての行動になりますが)
ポイントは、持ち出すものは普段から何を持ち出すのかをイメージし、何処に置いているのかも覚えておくことです。いざとなってからでは、迷いと焦りが生じます。そして、季節によって必要となるものが違ってきます。例えば、毛布などの防寒グッズは夏場には必要ないかと思います。タオルケットで十分だと思います。このようなことも想定すれば、やはりその時の状況に応じた判断が必要になってくることが分かると思います。

意外と困る人が多いのは○○○の対応

自宅の安全が確保さえされれば、わざわざ避難所生活をしなくても自宅で過ごせばいいでしょう。しかし、ライフラインが寸断されてしまえば自宅はキャンプ場と似たような環境になってしまいます。
【困ること】
・電気、ガス、水道が使えない
 ➡食事が作れない、シャワーが浴びれない、トイレが流せない、スマホが充電できない etc
食事は非常食でしのげるかもしれません。また、シャワーもウェットタオル系でなんとか代用できるかもしれません。ただ、トイレは流せないと困ります。スマホも充電できないと情報収集や連絡を取ることが困難になってきます。
スマホに関してはモバイルバッテリーや自動車、非常用発電機などを活用することも可能ですが、長期間になれば厳しくなってきますが短期間であれば乗り切ることが可能かもしれません。
一番困るのが、トイレです
トイレが流せないとなる悪臭が充満し、衛生面でも最悪です。断水を経験された人なら分かるでしょうが、本当に最悪です。そうなると、トイレを我慢するようになり体調も悪くなり悪循環を起こしてしまいます。私は東日本大震災の3日後に南三陸町へ入りましたが、そこで使用した公衆トイレはひどい不衛生な状態でした。公衆トイレだからと思う人もいるかもしれませんが、そもそも断水になったトイレの使用方法を知らない人がほとんどなのです。仮に知っていたとしても、実際には体験したことがなければ、ぶっつけ本番です。当然、なかなか上手く出来ませんし、焦りと怒りでイライラしてきます⇦私の体験談(笑)
なので、一応、自宅のトイレが断水になった時の対処方法の動画がありましたのでリンクを貼っておきます。
LIXILさん
オリーブホームさん
オンライン日本トイレ研究所さん
大事なことは、動画を見て理解するだけでなく、実際にトイレットペーパーを流してみる(練習する)ことですね。あと、断水中なのでトイレで流す水はお風呂に溜め置きしておいた水を使用すること。これもセットで覚えておきましょう。
でも、ストックした水にも限りがあると思いますので、水がなくなれば携帯トイレを使用するしかありません。その辺りの使用感については、別の機会に紹介したいと思います。

まとめ

災害時に必要なものは意外と多いです。飲料水だけで安心はできません。非常時持ち出し袋もおすすめはしにくいです。中身は本当に必要なものを自身で別々に揃えておいた方がいいでしょう。
今回、一番お伝えしたいことはトイレ対策です。
知識がないと本当に困ります。そして、平時の落ち着いているときに試して、経験しておくことをおすすめします。
「トイレのことなどそこまで考えていなかった」と言う人はある程度の備えができているとは言い難いですよね。備えるのは物(グッズ)だけじゃありません。防災知識と身に付けていろいろと対策を考えておくことも備えになります。
ぜひ、もう一度、防災について考えてみませんか?

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