こんにちはセイメイです。
今年も早いものでもう半分以上を過ぎてしまいました。まだこれからが夏本番だというのに…。
そういえば、最近1年経つのが早く感じるようになった人、多いのではないでしょうか?私の父は81歳になりましたが「年をとると、1年経つのなんてアッという間や」口癖のように言っております。
知っている人も多いかもしれませんが、このように感じる現象を『ジャネーの法則』と呼ぶそうです。私は『じゃあね~の法則』って覚えました(笑)
5歳と50歳
まず、5歳と50歳を比べてみましょう。
個人さはあるでしょうが、5歳の頃は毎日が新鮮でしたよね。見るもの、触るもの、やること、なすこと、すべてが初めての経験や出来事の連続。もう、毎日が新しいことの発見でまるで冒険しているみたいな感じなんでしょう。それらのひとつひとつが、強烈な思い出や記憶となって心に刻まれる年頃です。
一方、50歳。社会というものを一通り経験、理解し、新鮮さや驚きに出会う機会は一般的には少なくなってしまうものです。50歳になれば、思い出や記憶に残る出来事が少ないばかりか、過去の似たような体験と混同し、上書きされがちになってしまいます。もちろん、個人差はありますけどね。
『ジャネーの法則』
19世紀のフランスの哲学者のポール・ジャネが発案し、甥の心理学者のピエール・ジャネが著書で紹介した法則。
主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に解明した。
簡単に言えば、生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。
例えば、5歳の人にとって1年の長さは人生の1/5であるが、50歳の人にとっては1/50に相当する。
5歳の1年≒50歳の10年(5歳の1年は50歳の10年相当)。極端な言い方をすれば、5歳の子どもが1年かけて成長する様子は50歳の人にとっては10年経過(老化)するのと同じくらいだということになる。
1日を長く感じるのは
A:5歳の男の子
B:50歳のおじさん
1日を長く感じるのはBのおじさんのような気がします。
子どもたちがよく言う『もっと遊びたい』や『もう帰らなきゃいけないの?』
この時、子どもたちは、時間の経過を早いと感じているはず。
逆におじさん(大人)たちがよく言う『まだこんな時間かよ』『この会議長いな』みたいな時、
おじさんたちは、時間の経過を遅いと感じているはず。
その場の時間経過自体は、単調だったり退屈な時間を送っている人のほうが遅く感じたり長く感じたりするはずです。
『ジャネーの法則』では、主観的に記憶される年月の長さのことを指しており、『今現在進行している時間の体感速度』のことではなく『過去を振り返った時に感じる時間の長さの印象』となるわけですね。
『今年1年』は『1/自分の年齢』
『1/自分の年齢』、要するに1年の比重だと思ってください。
5歳の人にとっての1年の比重=1/5=0.2
20歳の人にとっての1年の比重=1/20=0.05
50歳の人にとっての1年の比重=1/50=0.02
年をとればとるほど、この比重が小さくなっていく。これが『ジャネーの法則です』
簡単な説明ですが、これで理解できたのではないでしょうか。
年齢を重ねるごとに1年が短く感じるのはこのような理由だからなのです。
ただ、時間を長く感じたり短く感じたりするのには『1年の比重』以外に、もうひとつ大きな要因があるのですよ…
あなたはどっち?
『ジャネーの法則』は『今現在進行している時間の体感速度』のことではなく『過去を振り返った時に感じる時間の長さの印象』のことです。
この法則では年々、1年の長さが短く感じるということですが、年をとっても『今年は1年長かった』と思える時があると思います。
Q.今年1年、楽しいことや嬉しいこともあった反面、苦しいこと嫌なこともあり何かと忙しく充実した日々を過ごしてきた。 YES or NO
さて、あなたの回答は?
これは、ジャネーの法則ではなく、『今現在進行している時間の体感速度』です。
この速度は、現在の充実度合いを表しています。単調な日々を送っていると時間は長く感じますが、忙しく充実した日々を送っている人にとっては、あっという間に1年が過ぎてしまいます。
ぼーっと過ごしても忙しく過ごしても同じ1年。
年齢を重ねて充実した日々を送っている人は『ジャネーの法則』×『日々の充実度合い』で1年が超特急で過ぎ、最も短く感じているかもしれませんね。
あなたはどっち?
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